2014年02月28日

京阪2400系(10)側板外張7両分を切抜き

 本番用、と本人は認識している左右合わせて14枚を切り抜いた。
 中間車体の10枚を重ねてみたが、レーザーカットのように、ピッタリ一致というわけにはいかない。

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【京阪の薀蓄3】卵形断面車体は、先頭車と中間車では戸袋幅が異なる
 2000系2次車以降の話だけれど、先頭車が740mmで、中間車が775mmと35mmの差がある。ちなみに2000系1次車は775mm。モデルにすれば、1/80で0.4mmと、ほんのわずか。1/45では0.8mmとなるけれど今回、割振りの関係で16.5mmと17mmと、0.5mmの差をつけてみた。
 まあ実物は、出入り口周辺のスペースを少しでも大きくして、乗客を詰め込めたいという思想(笑) 8000系の計画で、中間車に100mmの残余が生じたときにも同じ議論があって、25mmずつ4か所に振り分けろといわれた。でも特急車には、そんな差し迫った欲求は無い。で、京都寄の妻壁の厚さを200mmとして、配電盤スペースとした。艤装屋には大変に喜ばれたが、“趣味”を発揮してしまったのではないかと、今でも悩んでいる。
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2014年02月27日

京阪2400系(9)先行試作車体の組み上がり

 一応、組み上がった。
 屋根回りの剛性は十分で、補強の必要は無いかもしれない。窓桟は0.7mm幅を狙ったものの、弱々しい上にバラつきが大きくて、1mmの方がいい。接着剤の残渣は、サフェーサーで消せるだろうか。
 一番の問題は、外板と妻板の合いが悪いこと。片方で余って隙間が空き、他方で足らずに妻板が出っ張っている。ペーパールーフの張り合わせ構成を変えた方が良さそうだ。
 さらに窓の隅Rを間違えたところがあり、これもボツ。

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【京阪の薀蓄2】卵形断面車体の側行先表示窓は、全て曲面ガラスだった
 当初は2000、2200、2400という全車がHゴム支持で、上半分がなんと曲面だった。これが間違って天地逆さまに取り付けられたものを見て、こりゃあ資源の無駄だし、水密も危ないと問題意識を持った。それで、2380番代新造時に平面ガラス化に取り組み、ついでに曇り止めとして複層ガラスとしてみた。飾りで付けた外縁が太過ぎたことは失敗で、これ、本来は不要だった。一方同時期に更新中だった2200系で車内側フタの気密をアップしたら曇りが無くなってしまった。それで、2400系更新車では単板ガラスで縁無しとした。近鉄奈良線を参考としたのだったかな。大津線600型は、現場にそんな話をしたら、複層ガラスとなってしまった。
 なお1900系の昇圧工事というから1979年に行先表示器新設を担当した。新のほうが僅かに小屋根曲面にかかるもののガラス自体は平面とした。Hゴムの外観上の幅は25mm。同時に担当した大津線の500型は30mmで少し太い。その理由は、予備品の種類を増やしたくなかったから。ただ取付の作業性はどうだったのだろうか。今でも気に掛かっている。2018-07-12書き直し
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2014年02月26日

京阪2400系(8)側板内張の貼付と切抜き

 外張に内張を貼り付けてから、窓を切り抜いた。
 糊には、ボンド・ニューハイスティックという、スティック糊を使ってみた。昔の技法である木工ボンドを水で薄めたものでは、紙が水分で伸びてしまう。これは、それが少ない。

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 このスティック糊は元来、プラ板と紙を貼り付けられると稲葉清高氏に御教示いただいたもの。(TransPacific R.R.を参照)
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2014年02月25日

京阪2400系(7)側板外張の切抜き

 失敗に懲りて、まず中間車体1両分だけを先行して組み立てる。
 側板外張の切り抜きで、丸ノミが3種に、自作ノミ9種を用いた。自分でも呆れるほどに、ケガキ寸法を頻繁に間違える。この写真でも左の車端の間柱が1mm広い。また、ノミを垂直に押せずに断面に角度が付いてしまう。腕がだいぶ錆びついている。

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 紙の目を横にとり、直角は紙の裁断を信用した。外周の下辺と左右には余白を設けず、屋根は中央で接ぐこととして調整代を足している。
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2014年02月24日

京阪2400系(6)片刃カミソリの準備が完了

 注文していた片刃のカミソリ刃が届いた。フェザー剃刃S片刃、炭素鋼、刃厚0.245mm、10枚入228円。
 退色したパッケージは40数年前のもので、シールの「98」という数字は、値段だろうか。斜めの塗り分けラインなどが微妙に変わっている。また、ブレード表面の文字が無くなっている。昔は輸出もしていたのかな。

 早速、折り始める。数が多いし、寸法が似通っているから訳が判らなくなるのは必須。で、紙に必要な幅を書いて、できたものから置いていった。
 製品の刃の長さを測ると39.5mm。よって、39mm幅は微妙な寸法。
 幅の広いものから狙っていくと、失敗したものが狭いもののネタに転用できる。どれもほぼ一発で寸法通りのものが折れたけれど、28.5mmだけ4回目にやっと成功。
 なお、折ったときに欠片が飛ぶことがあるのでメガネは必須。

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 この後は、脱脂をして、柄を付ける。
ラベル:*車体ベース
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2014年02月23日

京阪2400系(5)実車観察

96DSC09935.jpg 京都蹴上の直山明徳氏にお誘いを受けてお邪魔する。
 廣瀬渉氏も来られて、ひとしきり、車輪フランジの話。アタック角と双曲線の件はやっと解ってもらえた。

 で、直山氏の自作モデルでの窓縁工法で盛り上がる。
 そんな中、アクリル板に0.5mm厚が市販されていることを教えていただく。1mmが最小とばかり思い込んでいた。これは窓ガラスに使える、接着剤も効くと、早速ネットで注文する。アメリカ型鉄道模型大辞典を訂正する。

 三条には上手い具合に2400系がいて、あちこち写真を撮った。屋根上を確認できる場所が思い当たらない。香里園か。
ラベル:*実車調査
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2014年02月22日

京阪2400系(4)資材調達と情報収集

 カミさんの買い物に付き合って出掛けた松井山手のホームセンター・ムサシで材料を買い足す。ヒノキ丸棒10mm径×900mm 190円、バルサ薄板t2×80×600mm 2枚入り250円。さらにアートセンター・ハヤカワでアイボリー紙419s半切170円+税を2枚、追加購入。
 もしやと思って、片刃カミソリをネットで検索すると、売っていた。販売が終了しているはずなので、感激! 「フェザー 青箱片刃 10枚入」228円。在庫の6箱を全部と、送料を合わせて1,658円。これで、心置きなく押切用のノミができる。

 ところで、我々の世代でペーパー車体の貼りあわせといったら「水で薄めた木工ボンド」。これはモハメイドペーパー氏から昨日いただいたコメントの通り。さらに2枚の紙の目を縦横にして変形を防ぐというのが標準だった。
 次は、1972年というから42年前に作った1/80のジュラ電。3枚のアイボリー紙を縦・横・縦と重ねて、その上にリベット用のアート紙が貼ってあるから4重。いうなればプリント合板と一緒。その甲斐あって反りや外れは全くない。今度の1/45にも同程度の耐久性を求める。

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 ところが、最近の自作記事を雑誌に追ったものの、押しなべてこういう工作法が採られていない。接着には両面テープやサフェーサー、瞬間接着剤。後2者は切り口などの成型というか、硬くする目的でも使われている。
 それと、窓抜きに片刃ノミが出てこない。でも、作品はシャープな出来栄えばかり。これは驚き。

 ジュラ電はリベット付だから、妻と側にはサフェーサーなんか塗ってないし、3段の側窓は折刃式カッターでは到底無理。
 当方がアメリカ型にウツツを抜かしている間に、世の中が変わってしまった。

 よし! こうなったら、モーロクジジイのインゴーパワーを見せてやる(笑)
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2014年02月21日

京阪2400系(3)設計のやり直し

 側窓サッシの寸法を決めようとしたら、何か変だ。
 実は、とれいん誌2013年1月号に中川勲氏が発表された2600系を見て、そのシャープさに感動し、倣うこととした。巻末にあった1/80の型紙寸法を、そのまま1/45に拡大していたのだ。
 それの側窓の天地が11.5mm。
 ところが、澤村達也先輩が描かれた2000系2次車(1980年刊「京阪電車70年」)を確認すると12mm。1/45では1mmの差。ありゃ! ということで、各部の寸法を当たると、異なる点がいくつか。中川氏は、機芸出版社刊「日本の車両スタイルブック」の2000系1次車を下敷きにされたのかもしれない。

【京阪の薀蓄1】2000〜2600系の側面は、2000系1次車ボディだけが割付と窓幅だけでなく、窓高さも異なる

 誰も気が付かないだろうと、このままいく気にもなったが、さらに一つ。
 側板の腰部を曲げてみたら、ガタガタ。滑らかな曲面にならない。
97DSC09888.jpg
 紙の目、繊維の方向を縦にしていた。内張りは横として、90度クロスさせるつもりだった。それがペーパー車体の常道のはず。とれいん誌の記事では、この点について触れていないし、大丈夫だろうとタカをくくっていた。
 ガタガタの理由は、紙が厚いことかもしれない。

 0.5mm厚アイボリー紙が容易に入手できると判ったし、最初からやり直すこととした。
 資料を持ち出し、セクションペーパーを取り出して図面を描き始めた。妻面には窓も引戸も設けないことにしていたのだけれど、感じが出ないか。ただ、側窓の2段サッシは絶対にやらないぞ〜。

 押切り用のノミを何本、作らなければならないのだろうか。気が遠くなってきた(笑)

【追記】大昔に発売された梅鉢製作所というところのブラス製1/80の2000系2次車キットは、側窓が正しい天地寸法になっていた、という話をT氏から伺いました。2014-02-24

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2014年02月20日

京阪2400系(2)中間車の窓抜き

 散髪に外出したついでに、楠葉の消防署近くの画材店、アート・センター・ハヤカワに寄ってみた。そしたら、アイボリーケントがあるという。単にアイボリーと呼ばれるものと同じかと問うと、そうだという。触ってみると確かに一緒。310kgは無くて、もっと厚めの419s。半切170円×2枚+税。帰宅してノギスで測ると0.5mm厚。

 車で松井山手のホームセンター・ムサシに行く。2階のアークオアシス・デザインで、堅木丸棒16mm径×900mm長170円(車体丸め用)、ヒノキ棒2×8×900mm長50円×4本(ラインデリア・カバー)、ヒノキ棒5×6×900mm長40円×7本(車体裾補強)、バルサ平板5×80×600o長2枚入り(M台妻成型)480円、セメダイン木工用白78円、全て内税。
 飼い犬が寂しがるので連れて行き、カートに乗せたけれど、怖がってダメ。仕方がないので抱き上げたが、2s少しでも疲れた。それに、店内の配置がガラッと変更されていて、探し回るのも大変。

 一ノ坪のホームセンター・コーナンでアガチス平板5×120×900o長600円×2枚(床板)、内税。
 こちらの店は、面積が大幅に拡張されて、プロ用資材が別棟となっていた。飼い犬は車に残していたものの、ここでも歩き回ってヘトヘト。

 さて、材料が揃ったし、特製ノミも接着剤が固まった。
 勇んで切り抜き始めたら‥‥。なんと、一つのノミの刃が折れちゃった!
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京阪2400系(1)中間車の側板外張ケガキ

 何を血迷ったか、Oゲージの電車を造り始めた。ペーパー自作は40年振り、昔取った杵柄、とはいうものの、1/45は初めて。さらにペーパールーフも初体験だから、無謀なチャレンジ。で、サボったり浮気をしないように、毎日ここで報告することとした。3月末までに車体を完成させるぞ〜。
 方針は、見えないところは作らず、作り込まず、市販品を最大限に利用して‥‥。

 紙は、例のイベントの帰り道、三宮の東急ハンズで2月11日に購入。アイボリー310sの半切788×546mmで180円+税を2枚、計378円。繊維の目が短辺方向。20m車も十分にいける。厚さは0.4mm。
 ケガいてみたら、2枚では7両に少し足りない。
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 隅のRは、数年前に通販で買った丸ノミ(沖野彫刻)が丁度。準備が良いと自分でも感心する(笑)
 側出入り口の上がR2.5 、その下がR1、側窓の上がR2とした。試しに1両分を切り抜いたら、折刃式のカッターナイフでは上手くいかない。腕が悪いから、線の真ん中を切れないし、ズレることもある。
 そこで昔の様に、片刃のカミソリでノミを作ることとした。とりあえず側板外張り用に、14、18、24、29、36.5mm幅。手元に残っていた1/80用に、こんな大きな寸法は無い。シャコ万力にカミソリを挟んで、ブロックで押せば、近い寸法のものが求まる。まあ、2、3回やり直せば、何とかなる。
 ありあわせの木材を柄にして、胴付ノコで溝を切り、根元にエポキシ系接着剤を塗ったカミソリ刃を差し込んで固まるのを待つ。一部の柄をバルサとしてみたが大丈夫だろうか。
 慣れぬことをしたためか、カミソリで指先を切った。

 ノミの接着剤が固まる間に、R部分をすべて切った。
 あっ! 間違えた。29mmは、27mmだった。側入り口の下辺、靴ズレで隠れるからいいか。
posted by ワークスK at 02:57| Comment(1) | 京阪2400系7連1/45 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする