2014年02月21日

京阪2400系(3)設計のやり直し

 側窓サッシの寸法を決めようとしたら、何か変だ。
 実は、とれいん誌2013年1月号に中川勲氏が発表された2600系を見て、そのシャープさに感動し、倣うこととした。巻末にあった1/80の型紙寸法を、そのまま1/45に拡大していたのだ。
 それの側窓の天地が11.5mm。
 ところが、澤村達也先輩が描かれた2000系2次車(1980年刊「京阪電車70年」)を確認すると12mm。1/45では1mmの差。ありゃ! ということで、各部の寸法を当たると、異なる点がいくつか。中川氏は、機芸出版社刊「日本の車両スタイルブック」の2000系1次車を下敷きにされたのかもしれない。

【京阪の薀蓄1】2000〜2600系の側面は、2000系1次車ボディだけが割付と窓幅だけでなく、窓高さも異なる

 誰も気が付かないだろうと、このままいく気にもなったが、さらに一つ。
 側板の腰部を曲げてみたら、ガタガタ。滑らかな曲面にならない。
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 紙の目、繊維の方向を縦にしていた。内張りは横として、90度クロスさせるつもりだった。それがペーパー車体の常道のはず。とれいん誌の記事では、この点について触れていないし、大丈夫だろうとタカをくくっていた。
 ガタガタの理由は、紙が厚いことかもしれない。

 0.5mm厚アイボリー紙が容易に入手できると判ったし、最初からやり直すこととした。
 資料を持ち出し、セクションペーパーを取り出して図面を描き始めた。妻面には窓も引戸も設けないことにしていたのだけれど、感じが出ないか。ただ、側窓の2段サッシは絶対にやらないぞ〜。

 押切り用のノミを何本、作らなければならないのだろうか。気が遠くなってきた(笑)

【追記】大昔に発売された梅鉢製作所というところのブラス製1/80の2000系2次車キットは、側窓が正しい天地寸法になっていた、という話をT氏から伺いました。2014-02-24

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posted by ワークスK at 23:55| Comment(1) | 京阪2400系7連1/45 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする