
京阪の鋼製車はこれが独特の雰囲気なので、1/45なら感じを出したい。右の図は、2380番代(2200系の8連化用増結T車、1984年度)の新造時に、コーティング材の説明用として描いたもの(クリックで拡大)。
これから割り出すと、高さが60mmとなるから、1.3mmほど。開口部が意外と広く、トイ側面が垂直。添えゴムが灰青色だったから、烏口で入れられれば面白い。すくなくとも塗分線を雨トイの中間高さとしたい。
考えた方法は、まず、アイボリー紙で1.0×1.2mmの帯材を切り出し、所定位置に貼り付ける。そして、側面をサンドペーパーで垂直に削る、というもの。
帯の切り出しは、TransPacific R.R.で紹介した手法。
貼り付けには、サフェーサー面でも木工ボンドの水溶液を使う。これ、1970年代にウインドーシル、ヘッダーでやった。貼付時の修正が利き易い上に、失敗したときに剥がすのも簡単。
先行試作ボディに短めの帯材で試すと上手く行った。瞬間接着剤を浸み込ませると、取付が俄然強固になり、サンドペーパーを掛けてもビクともしない。
ただし、本番に取り掛かると、400mm長の帯材が貼れない。ネジレがあって、剛性が強すぎる。2分割でも難儀で、試作と同じ3分割長でなんとか馴染む。サンドペーパーがけも大変。瞬間接着剤が浸み込んだペーパーは硬くて、全然削れない。垂直面だから、サンドペーパーの動かし方も難しい。目の粗いものの方が良さそうだ。
で、続きは明日。
【京阪の薀蓄6】雨樋添えゴムは塗装をしない
もちろん、材質がゴムだから塗装しない。また、屋根上は定期修繕に入場しても再塗装しないから、添えゴムもほぼ交換しない。
当方が現役時代の新造車は確か、ウレタンゴムで納車された。古い車は、耐候性のある合成ゴム(具体的な材質は忘れた)。色は、屋根上ということでグレーのはずが青みがかっていたのは、国鉄向けあたりを流用していたのかもしれない。
これが設けてある理由は、架線が断線して垂れ下がったときに、車体にアースさせないため。