2014年03月29日

京阪2400系(29)雨トイの検討

 ボディに2回目のサフェーサーを吹いた。少し厚めとして、7車体で1缶半ほど。

73img072.jpg 不満は多々あるものの、とりあえず雨トイに取り掛かる。
 京阪の鋼製車はこれが独特の雰囲気なので、1/45なら感じを出したい。右の図は、2380番代(2200系の8連化用増結T車、1984年度)の新造時に、コーティング材の説明用として描いたもの(クリックで拡大)。
 これから割り出すと、高さが60mmとなるから、1.3mmほど。開口部が意外と広く、トイ側面が垂直。添えゴムが灰青色だったから、烏口で入れられれば面白い。すくなくとも塗分線を雨トイの中間高さとしたい。

 考えた方法は、まず、アイボリー紙で1.0×1.2mmの帯材を切り出し、所定位置に貼り付ける。そして、側面をサンドペーパーで垂直に削る、というもの。
 帯の切り出しは、TransPacific R.R.で紹介した手法
 貼り付けには、サフェーサー面でも木工ボンドの水溶液を使う。これ、1970年代にウインドーシル、ヘッダーでやった。貼付時の修正が利き易い上に、失敗したときに剥がすのも簡単。

 先行試作ボディに短めの帯材で試すと上手く行った。瞬間接着剤を浸み込ませると、取付が俄然強固になり、サンドペーパーを掛けてもビクともしない。
 ただし、本番に取り掛かると、400mm長の帯材が貼れない。ネジレがあって、剛性が強すぎる。2分割でも難儀で、試作と同じ3分割長でなんとか馴染む。サンドペーパーがけも大変。瞬間接着剤が浸み込んだペーパーは硬くて、全然削れない。垂直面だから、サンドペーパーの動かし方も難しい。目の粗いものの方が良さそうだ。
 で、続きは明日。

【京阪の薀蓄6】雨樋添えゴムは塗装をしない
 もちろん、材質がゴムだから塗装しない。また、屋根上は定期修繕に入場しても再塗装しないから、添えゴムもほぼ交換しない。
 当方が現役時代の新造車は確か、ウレタンゴムで納車された。古い車は、耐候性のある合成ゴム(具体的な材質は忘れた)。色は、屋根上ということでグレーのはずが青みがかっていたのは、国鉄向けあたりを流用していたのかもしれない。
 これが設けてある理由は、架線が断線して垂れ下がったときに、車体にアースさせないため。
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2014年03月28日

京阪2400系(28)正面妻オデコのRを修正

 前回の写真を見ていて気が付いた。オデコのRが小さ過ぎる。計算上は、前照灯々具に僅かに懸る。

73CIMG3542.jpg

 改めて中川勲氏の作品(とれいん誌2013年1月号p82-87)をシゲシゲと観察すると、絶妙なRが出ている。
 ザクッと削らなければとは思いつつ、どうも半径200mmの寸法に拘ってしまう。実物はオデコだけR200より大きいような気もする。まあ、これくらいでいいか。
ラベル:*車体ベース
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2014年03月27日

京阪2400系(27)サフェーサーの再吹付

74CIMG3552.jpg やっとソフト99の剥離が終わり、こんどはロックペイント製プラサフグレー(缶スプレー)を塗装した。同じように庭に新聞紙を敷いて、その上で吹いた。少し風が強かったけれど、1缶で7両が何とか塗れた。僅かに青みがかっていて、1970年代に使ったものとよく似ている(右写真のもの。振るとチャプチャプ音がする。シンナーと固形分が完全に分離しているようだ)。

 サンドペーパーでペーパー面が荒れたため、ところどころに毛羽立ちが出ている。パテ不足箇所の修正と共に、あと2回は吹付と研ぎを繰り返す必要がありそう。

74DSC09927.jpg

 ソフト99製プラサフ(プライマーサフェーサー)のことを書き留めておきたい。
 酷かったのは1回塗りの面で、マスキングテープを貼って剥がすと塗膜が付いてきた。少し透けている場合は滅茶苦茶に剥がれた。上塗りをしても駄目だった。剥がれ方は、マダラにベリベリという感じで、ペロッというニュアンスではない。プラサフの上に水性パテ(コニシ ウッドパテ)を盛ったところでは、柔軟性のあるパテ層を爪で引っかくと、プラサフの塗膜がパテと共に剥がれ、紙面の鉛筆によるケガキ線がそのまま出てきた。
 2、3回塗り重ねた面では、マスキングテープでは大丈夫なものがあった。ただし、荷造りテープでは剥がれた。ポツポツという感じ。一方、ロックペイント製では、どちらのテープでも剥がれることは無かった。
 塗り重ねた場合で、マスキングテープで剥がれたのは、どうも重ねる間に時間を置いたからのような気がする。ポツポツだったけれど、塗装としては致命的。

 メーカーの相談室に電話すると、「紙には食い付きません。非鉄金属も無理。あくまで鉄用」との返事。厚塗りしたらどうかと問うと、「データが無い」という応え。
 造形村から発売されているものがソフト99製なのだけれど、尋ねるのを失念した。

 東京二子玉川の いさみやロコワークスで「ペーパー用」を販売していたのを思い出して聞いてみた。「従来から売っている瓶詰をスプレー缶に詰めたもの。税別980円」とのこと。

 とれいん誌2010年10月号「特集 塗装で損しない!!怒涛の最新技法&用具の数々」の中のp22-23に、サフェーサーとプライマーの製品紹介がある。ただし、ソフト99とロックペイントは出ていない。
 ロックペイント製は、近所のホームセンター4軒とオートバックスでは不扱いだったので、ネット通販で求めた。6本で税・送料込4,094円。「用途:鉄部、木部(床を除く)の下塗り用」となっている。

【追記】とれいん誌2015年1月号の中川勲氏、阪急920系の記事p92に「ソフト99の"プラサフ"」を使ったとの記述があった。ありゃりゃ。同氏は意識して使い分けているわけではないということか。まあ阪急は塗り分けが屋根だけだから問題無かったとも考えられる。2015-05-16鉄道模型 ペーパー車体用のサフェーサー ソフト99プラサフ 缶スプレー スプレー缶 トラブル 問題 障害
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2014年03月25日

京阪2400系(26)サフェーサーの剥離

 松井正史氏は、「補修するくらいなら作り直したほうが早い」と開き直られたようだけれど、当方は悪アガキをして、ソフト99のプラサフを剥がすこととした。
 モハメイドペーパー氏の御助言には「シンナーで」とあったものの、サンドペーパーでコツコツと擦った。半日、風呂場に籠って、2車体がこの程度となった。後方は未剥離。風呂場での作業はもちろん、ホコリ対策。

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 問題は屋根上。既にパテを盛っていた。水性パテだから、サフェーサーの上に付けた。これが強固で取れない(笑) コニシの「ボンド ウッドパテ」という製品。謳い文句は「ほとんどの水性、油性塗料に対応」、「硬化前なら水で落とせる」だって。後者は、「硬化後は水で溶けない」と同義でいいのかな。
 モデラーの使う水性パテは一般的に、ハウスボックス社の「カラーパテ」の様だが、近所のホームセンターに無かった。「ウッドパテ」には何か問題があるかも、と一抹の不安が湧いてきた。
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2014年03月22日

京阪2400系(25)サフェーサーの吹付

 7両分の車体にサフェーサーを塗った。使ったのは、ソフト99のプラサフ(ボデーペン)という缶スプレーで、2本まるまる。天気が良かったので、庭に新聞紙を敷いて、その上で吹き付けた。
 このサフェーサーは、とれいん誌2013年1月号p82-87の中川勲氏、京阪2600系の記事に出ていた。近所のホームセンター、ケーヨーデイツーで1本798円(税込)。塗料コーナーでは無くて、カー用品売り場に置いてあった。

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 本来は今日、勝瀬友久氏に誘われた13ミリゲージ同好会の集まりに顔を出すつもりだったが、急用が入ってしまった。残念。

【追記】松井正史氏(JORC所属、サイト:音楽付)より次のメールをいただいた。

 ソフト99のプラサフをお使いですが、私も模型業者さんから教えて貰って、かって使ったことがありました。が、大変な目に遭いました(12輌まるまるペーパー車体の作り替えと塗装の全面やり直し。しかもツートン)。
 このプラサフ大変に剥がれやすいです。下地が紙だとわかりにくいですが金属だと簡単に剥がれてきます。老婆心ながらこの塗料やめた方がいいですよ。ロックペイントのプラサフグレー/062−1940をおすすめします。ソフト99が300ccならこちらは420ccで多くて安い。下地への食いつきは全然桁違に強い。模型仲間に話すと皆さん知ってました。


 直ぐに塗面にテープを貼って、剥がしてみた。仰せのとおり、剥がれてくるではないか。改めて中川氏の記事を読み直すと、「ソフト99」とはどこにも書いていない。「ロックペイントの"プラサフグレー"」となっているから、松井氏と一緒。「プラサフ」は商品名で固有名詞とばかり思っていたが、普通名詞の様だ。
 さて、弱った。この7両をどうしようか。
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2014年03月20日

京阪2400系(24)車端四隅の丸め

 正面妻板のR200の角を丸く削った。
 最初は、カッターナイフを使ってバルサ補強が僅かに出る位置で45度に面取りし、さらにヤスリで削った。R終いの4.5mmのところに鉛筆で線を引き、それが消えない程度にコツコツ削った。R定規を作ったけれど、役に立たなかった。
 約1時間で形になったときにはホッとした。で、小一時間、悦に入って眺めて過ごした(笑)
 百円ショップで買ってきたハケ塗りタイプの瞬間接着剤を染み込ませたのち、サンドペーパーで撫でた。

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 連結妻の角はR30なので、角ばったままとするつもりだったが、興に乗って削ってみた。R0.7程度にしなければならないけれど、ちゃんと丸められた気がしない。サフェーサーを塗ってから丁寧に仕上げれば、なんとかなるか。

 瞬間接着剤は、屋根の継ぎ目にも塗った。
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2014年03月19日

京阪2400系(23)妻板補強の取付

 妻板のスソにヒノキ棒の補強を取り付けた。
 車体の中央を持ったときに、先に取り付けた側板補強がシナって、両端が外れるような気がしたので、それを突っ張って防ぐ目的。連結妻が2×8mmで、M台妻は3×3mmを使った。写真では側板補強との間に隙間があるように見えるが、実際はギリギリまで詰めて、エポキシ系接着剤を流している。なんか、車体のネジリ剛性が大幅にアップした感じ。

70CIMG3445.jpg

 さて、「テンション・ルーフ」のその後。屋根の反りを補正するために屋根裏にペーパーを追加して丸一昼夜が経過した。
 なんと、屋根の凸反りが2mmも出てしまった。おまけに小屋根のスボマリは1mm強も発生した。まあ、指でシゴいたら、なんとか直った。
 試作ボディで水で濡らしたのは、両面ではなく片面。裏打ちの幅は、50mmではなく15mmを2枚並列だった。このあたりを調整する必要がありそうだ。
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京阪2400系(22)側板補強の取付

 車体側板のスソに補強としてヒノキ棒5×6mmを取り付けた。
 スソがスボマっているから、5mmの一面を1mm、斜めに削っている。これで水平になるはず。下となる面に貼っている紙はt0.5の5mm幅で、削る寸法の目安。このまま貼っておくつもり。5×6の角材自体の寸法もそうだが、当方の加工もそれほど正確ではないけれど、まあ見て可笑しくない程度にはできている。

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 補強の取付高さを床板の上では無くて、床板と同一面となるスソとしたメリットは、側板下辺の通りがシャキッと出ることと、側板下部切り口の強度が増すこと。また床板取付寸法などの不確定要素が少ないから、精神衛生上も良好で、室内を作る場合は都合が良い。
 この方法自体は、JORC関西の貫名英一氏からのサジェスチョン。一本のヒノキ棒を削るのに30分、7両分14本で一日がかりだったけれど、こんな手間の掛かることに取り組んだ動機は、同じくJORC関西の大橋太朗氏がツブヤかれた「みんな、コツコツ削っている」という一言。
 一方、この構造を採用するデメリットは、床板取付方法を工夫しなければならず、かつ床下機器の側方への出代に注意を払わなければいけないこと。また、かつて1/80でやったときは床板の幅が狭くなり、剛性が落ちて困った。1/45では大丈夫だろう。

 ヒノキ棒の取付に使った木工ボンドは、セメダインの「速乾」タイプ。2倍の接着スピードを謳っている。成分を読むと、酢酸ビニル樹脂と水の比率が、速乾が55対45で、一般用が40対60となっている。セメダインの速乾タイプの容器は黄色で、一般タイプが白色。一方、コニシはその逆だから、ご注意あれ。模型 モデル HOゲージ Nゲージ Oゲージ ペーパー車体
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2014年03月18日

京阪2400系(21)屋根板の反り補正用裏打ち

 3月9日にお伝えしたようなペーパールーフ特有の屋根の反りを直すために、屋根板の裏へペーパーを貼り付けた。
 貼り付ける紙の表裏を水で濡らして、片面に木工ボンドを塗ってから、屋根の裏面に貼り付ける。要は、紙を水で濡らせば伸びる。それを貼り付けた直後は、乾いた紙と湿った紙が2層になっていて、全体が乾けば湿っていた裏打ち紙が縮んで屋根板全体を押し上げるというか、逆反り作用が働くということ。レール方向はもちろん、枕木方向にも効くから、屋根が持ち上がると共に側板もスボマってくれるはず。
 名付けて「テンション・ルーフ」

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 当然、試作ボディでは上手く行った。最終的な成功か不成功かの判断は1週間後かな。
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2014年03月17日

京阪2400系(20)妻板イモ付部の補強

 妻板が屋根・側板と接着されている部分の内側に、エポキシ系接着剤を流した。これ、40年前に1/80でやっていた方法。エポキシ系の理由は、紙に少しは染み込むんではないかという思惑。今回はさらに、外側に瞬間接着剤を塗るつもり。
 正面妻板は、隅の丸めで肉が薄くなり過ぎると考えて、2mm厚のバルサで添え木した。この接着もエポキシ系。

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【追記】エポキシ系接着剤は10時間硬化タイプ。ヘアードライヤーで温めて流動性を与え、隙間を埋めると共に、紙やバルサに染み込ませよういうと考え。結果、そうなったかどうかは判らない(笑)
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posted by ワークスK at 21:34| Comment(1) | 京阪2400系7連1/45 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする