削り出しには120番の耐水サンドペーパーを使ったら、目詰まりも少なく、簡単だった。削り過ぎて、紙に瞬間接着剤が浸み込んでいない層が出てきて、慌てた。もちろん、再び塗った。浸み込みは0.3mm程度か。
で、V形断面がお判りいただけるだろうか。単なる自己満足かも。底の裏は、モハメイドペーパー氏の示唆に沿ってペーパーを掛けておいた。

【京阪の薀蓄7】雨トイは真っ直ぐではない。
これには2つ意味があって、1つは、車体長全体で山なりに曲がっていること。
京阪に限ったことでは無いので、実車の写真がお手元にあったら、雨トイのところに直線定規を当ててみて欲しい。レンズの収差ではない。もちろん、鋼製車だけ。アルミ車は近年、一体押出型材で出来ているから曲げたくても曲げられない。
そのアルミ製の6000系が登場したとき、車掌氏に災難が降りかかった。雨の中、電車が長時間停まっている。そして発車したら、頭の上にドサッと水が落ちてきてズブ濡れ。どういうことかといえば、停車中に屋根に降った雨は、雨トイへ流れる。縦トイが両車端にあるけれど、雨トイが水平だから流れて行き難く、その中に溜まる。それが電車の発車で、一度に後方へ流れ、縦トイで落ち切らずにアフレたということ。
直ぐに、縦トイへの入口(ジョウゴ)辺りの縁を嵩上げして対処した。だから、ここのところの造作が1次車と2次車以降では異なっている。
2つ目の真っ直ぐでない雨トイは、乗務員室側開戸の直上。今回の2400系でも再現してみた。この側開戸と直ぐ後方の側窓の間に縦トイがあるので、そこへ流し込もうという算段。それと、前述のような災難を少しでも緩和するための心遣い。
そんなことを考えながら貼ったものだから、若干、先を跳ね上げすぎてしまった。水平部分の山なりに曲げる方は、やっていない。橋本三郎氏の手法を使えばできないことでは無いけれど、曲げ具合を7両全部で揃えるのは至難の技。真っ直ぐにするだけでも四苦八苦なのだから。(実車は「高急モデルノート2」をご覧あれ)