
Budd Company 1937
Reading Railroad, #1 coach observation-#2 coach-#3 diner-#4 coavh-#5 coach observation


Observation #1

Coach #2

Tavern/Diner #3

Coach #4

Observation #5





客車は、この列車のために新製されたバッドBudd社のステンレス製5両1編成で、ちょうど真ん中の3両目がカウンターバー付のダイナー、それ以外は全て座席車で、両端はオブザベーションだった。
専用の機関車G-1sa、2両は、新造以来19年を経過した古いパシフィック4-6-2から改造されて、客車に合わせたステンレス外被により流線型化が図られた。テンダーの被いを延長して、オブザベーションの先頭部をこの被いの中に突っ込む形で編成美を保つアイデアだった。
運転開始早々、列車の名前が賞金250ドルで公募された(その辺りを伝える資料)。ニュージャージー州プレインフィールドPlainfield在住のP. W. Silzerという人物が当選し、1938年2月23日にセレモニーが行われた。そして、オペラ・スターのLily Ponsによって「クルセーダー」と命名された。
1948年からは同年新造のパシフィックG-3が、また1950年からはEMD製のディーゼル機FP7Aが牽引した。下に示したモノクロ写真(「写真で楽しむ世界の鉄道−アメリカ1−」から引用)では単機だが、重連の姿がClassic Trains誌の2000年夏号p16と2002年春号p52に掲載されている。
また1962年に客車は、同区間を走る「ウォール・ストリートWall Street」と同じスムーズ・サイドに置き換えられた。さらに1967年にはジャージーシティのコミュニポーCommunipawターミナルの閉鎖で発着がニューアーク・ペン・ステーションとなり、同時に編成はバッド社のRDCカー2両に変更され、それが1981年7月30日の最終日まで運行された。(最終日の走行風景)
一方、1962年に退役したステンレス客車は、カナディアン・ナショナル鉄道に買い取られ、モントリオール・ケベック間を走行するル・シャンプレーンLe Champlainとして、1980年代初頭まで運用された。
1986年にはオブザベーションの元#1がペンシルベニア鉄道博物館に引き取られ、現在はレディング鉄道時代の姿に復元されている。【参考:Kevin J. Holland著"The Steam Liners"、Jim Boyer氏の解説(動画あり、鉄道のロゴを拝借)、Mike Carter氏のサイト】

客車と同時に発売された機関車のモデルは次頁にアップしている。